追悼 芝祐靖先生

芝祐靖先生

追悼 芝祐靖先生

芝祐靖先生におかれましては、令和元7月5日83年にわたる生涯を閉じられました。
佼成雅楽会一同、いまここに、先生への感謝と哀悼の意を込めて追悼文を捧げさせていただきます。
当時27歳のお若き芝先生が佼成雅楽会の講師としてお越しいただいたのは、昭和37年1月。
爾来平成29年9月、82歳でご退任されるまで55年間もの長きに渡り、熱心なるご教導を頂戴いたしました。
毎週一回のお稽古はもちろんのこと、毎年夏に2泊3日で開催している合宿では寝食を共にしていただきましたことも、誠に懐かしく思い出されます。

昨年12月9日の第55回定期公演では、芝先生に委嘱した舞楽曲「嘉祥萬寿楽」(古典の舞楽曲には見られない合唱と雅楽器および古楽器である鏧、方響の合奏がある。)を先生の指揮のもと再演させていただき、芝先生のもとで歩ませていただけた佼成雅楽会の昭和平成の集大成として忘れえぬ宝となりました。

大きな存在である先生とのお別れは、深い悲しみではありますが、私達の上に、これからも先生の温かい眼差しが注がれていることを信じ、益々の雅楽の研鑽をお誓いし、感謝の心を捧げて結びとさせていただきます。
芝先生、本当にありがとうございました。

合掌

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